#ノームコアにまつわるエトセトラ
究極に普通って、すでに着る人自身がユニークであったり、ソウルを持っていたり知性であったり「何か」がないとね。
と思っていたノームコア、実は、これまでのファッションにあった「人とは違う特別感をセンスよく醸し出す」が一転、「NO!同一化してしまうほどの普通になるべし!」が真意なのだとか。
個を消して、まるでファッションに興味のない学生のような格好ってことかな。
それがファッション上級者のノームコアらしい。
まるっと1周しててさらに飛び出しちゃってるような気が…
思い出したのはデザイナーのマイケル・コース。
彼は大体いつも同じ格好をしていて、Tシャツにジャケット、ジーンズかパンツ。
「若い頃はロングヘアにパンタロン、ほんといろいろな格好をしたもんだ」
「でもある頃から気がついたら、ワードローブには今着ている同じような服が並んでいるようになったんだ」
そういえば、ランウェイの最後に出てくるデザイナーたちは大抵シンプルな格好をしてる。
アレキサンダー・ワンも上下黒の楽ちんなスタイルが多い。
「ぼくはほんとトレンドを信じてない」
って言ってたっけ。
「自分を信じなきゃ」って。
やっぱり普通が一番。
いつの時代も、ふっと力を抜ける時にまといたい服やアクセサリーがあって、めかしたい時もあって、取り入れたいトレンドもあって、チョイスするその精神が普通であることが一番と思うのです。
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